おさだ精密工業

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自作、自作、自作、バイク、ときどき家族ネタ

KTM EXCにKDXホイール流用 その3

【過去ネタの発掘】

スペアホイール制作記

特に必要性は感じてなかったんだけど

なんか仲間で持っている人が多いスペアホイール。

 

でも、まともにKTMやらレーサーのホイールを

買おうとすると高い。

 

だから作っちゃおう、というお話。

長いので4部くらいに分けて書くことに。

 

【他の回はこちら】

osada-komuten.hatenablog.jp

osada-komuten.hatenablog.jp

osada-komuten.hatenablog.jp

 

ローターボルトの制作

ブレーキローターを10mmオフセットさせるってことは、

ネジも10mm長いものが必要になる。

 ↓

ちょうどいいものがあればいいが、切った貼ったが必要になる。

 ↓

加工しちゃうと表面処理しないとサビる。

 

ということでボルトをメッキすることに。

 

まずは練習

購入したKDXホイールについていたボルトで練習することに。

 

錆てるとメッキかからないのでまずは錆取りが必要。

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サンポール的な酸性洗剤にチャポン!と漬けるとジュワー!と

反応して錆が溶けていく。

温度が高いほうが反応が早いかもしれないので、

さらに湯煎したりしてみた。

ちなみに「酸洗い」というらしい。

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錆がぶ厚かったので結構時間がかかった。

が、酸洗いした後は究極に錆びやすい。

アルカリ性の液体で中和したほうがいいみたい。

だが、こんなことならサンドブラストしたほうが楽だ、

と思ったりもする。

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あとはサンポール亜鉛でメッキ開始。

1V~3Vくらいの電源をつないでジュワ!とメッキ処理。

やり方は腐るほどネットに出てるのでそちらを参考に。

サンポール メッキ」とかサーチすればいいだろう。

亜鉛は100均のマンガン電池をバラしてゲットすればよい。

なお、この方法、トブ漬けメッキとか呼ばれたりする。

簡単な割には強固な被膜を形成するので、

屋外に設置されるフェンスなどには普通に今でも使用されている。(らしい)

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左から未処理、メッキのみ、メッキ+磨き。

真ん中の質感、まさにフェンスの質感。

磨きはリューターにワイヤーブラシをつけて

サッと磨くと艶が出る。

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耐錆テストで、一晩湿らせた状態。

未処理はサビる。

ただ、メッキ処理にムラがあるとそこもサビる。

穴の底とか、ネジ山の谷とか。

メッキ中に泡が沢山でるが、泡があたりやすいところは

メッキがかかりにくかったりするので真似する人は

工夫されたし。

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つーことで本番ボルト完成・・・(汗

また途中経過をすっ飛ばしてしまったけど、

流用したボルトはホンダのLiveDIOやらNSR50やらで使用している

ローターボルト。

たしか90105-KR3-000。

 

ただし、そのままだと頭の径が大きいので、

KDXローターのザグリに沈められない。

 

ので、頭を直径2mmほど削ってやる必要がある。

なのでメッキが必要になったというワケ。

 

なお、このネジ、ハイテン材なのか焼きが入っているのか知らんけど

死ぬほど硬かった。

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無事取り付け完了

盛大にピンボケしているけど、取り付けできた。

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予定通り、次回ホイールネタ最終回。