KTM EXCにKDXホイール流用 その4
【過去ネタの発掘】
スペアホイール制作記
特に必要性は感じてなかったんだけど
なんか仲間で持っている人が多いスペアホイール。
でも、まともにKTMやらレーサーのホイールを
買おうとすると高い。
だから作っちゃおう、というお話。
長いので4部くらいに分けて書くことに。
【他の回はこちら】
カラー制作
左側はKDX純正のカラー、右側は延長すればなんとかなるけど、
一応作ってみた。
まぁまぁの出来だけど、とりたてて語ることもなし。
ベアリング交換
ホイール買った当初、ベアリング、クッソ硬くて回らなかった。
錆てるのかと思いきやどうやら全オーナーが叩きこみすぎてた模様。
とてもとてもそのまま使えない状態だったので打ち換え。
とは言え、ベアリングプーラーとかブッシングハンマーとか買っても
一生元が取れないので工具も自作する。
まずはプーラー。
これも巷に情報が出回っている貧乏プーラー。
建材のコンクリートアンカーを流用するもの。
ただし、プーラーのように爪がないので
ディスタンスカラー内で突っ張るように固定し、
逆側からカラーごと叩きだすと良さそう。
取れた。
なお、このあとアンカーのピンを引き抜く術を考えておかないと、
ディスタンスカラーの救出が困難になるので注意。
釘抜的なものが使えるように工夫されたし。
で、画像の順番が前後している気がするがベアリングはこれ。
両側シール。ただし、隙間を間違えたような。
というか、何も指定せずに買ったらCM隙間が来た。
が、純正はC3隙間だった。
ま、ワシは気にせんがのぅ。
ブッシングドライバもね、一生のうちに何回使うかわからないものに大金払えない。
でも、ないとホイールベアリングの打ち込みの微妙な力加減は難しい。
というか自分は無理。
使用済みのベアリングをあてがって大き目のソケットレンチで
叩きこむ人がいるが、自分の場合絶対に打ち込みすぎてしまう。
理想は内輪を回したときにぎりぎりディスタンスカラーが共回りするくらい、
と思っているが果たして正しいのだろうか?
コンコン、コツコツ叩く
とは言え所詮自作の工具なので垂直には注意して叩く。
できた。
シールも新品にしたけど写真撮り忘れ。
スプロケはちょっと色気を・・・
最初は純正ホイールと同じ50Tにしようと考えて手配していたんだけど、
ある日ネットを彷徨ってたら国産トレール向けには53Tなんてものが
あることがわかって衝動的にポチッてしまった。
外車のレーサーは52Tまで出てないので、仲間内で
「もっともスプロケの大きな男」の称号を得ることができた。
ただし、鉄チンしかないので注意。50Tはアルミ。
比べてみるとアルミは持った気がしないほど軽い。
けど、53Tの魅力の前には、その軽さもかすんでしまった・・・
無事試走完了
と、いうことでここまでちゃんとやってるので、
つつがなく試走完了。
どうなの?
ただでさえフロントスプロケを13T→12Tにしてローギアードなのに、
さらにリアまで50T→53Tにしたので変態的な減速比になっている。
はっきり言って公道なんて走れたもんじゃない。
たぶん100㎞/h出ないんじゃないかな。
ただし、山の中ではとても良い感触。
加速の立ち上がりが鋭いので狭いところとか
助走が短いところでも即座に加速してくれるし、
丸太やら障害物を超えるときもフロントを持ち上げるのが
楽になった。まるで車体が軽くなったように。
なので山を走る人は私のように下手な人ほど
ローギアードにすることをお勧めしたい。
何も53Tなんて言わないのでフロントの12Tだけでもいいし、
余裕があれば一般的に手に入る51Tや52Tでも全然いいと思う。
おまけ
以上でKDXホイールを流用するネタは完結だけど、
ついでに。
KDXは前期KLXとリアホイールはハブも含めて共通。
ディスクローター(直径220mm)も。
これに対して、後期は
ディスクローターが240mmにサイズアップされているものの、
取付PCDは116mmのままで前期型ホイールにも取り付け可能。
すなわちこれが何を意味するかというと、
ディスクを交換すれば
BetaのRR2Tなどにもカラーを作り直しは必要なものの、
流用可能ということになる。
(KTMとBeta間のホイールはカラーの幅調整で流用可能)
ローターは純正がとても高価であるため、
ジグラムローター(8500円くらい)を購入すれば
Beta用のスペアホイールに早変わりだ。