おさだ精密工業

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自作、自作、自作、バイク、ときどき家族ネタ

KTM EXCにKDXホイール流用 その4

【過去ネタの発掘】

スペアホイール制作記

特に必要性は感じてなかったんだけど

なんか仲間で持っている人が多いスペアホイール。

 

でも、まともにKTMやらレーサーのホイールを

買おうとすると高い。

 

だから作っちゃおう、というお話。

長いので4部くらいに分けて書くことに。

 

【他の回はこちら】

osada-komuten.hatenablog.jp

osada-komuten.hatenablog.jp

osada-komuten.hatenablog.jp

 

カラー制作

左側はKDX純正のカラー、右側は延長すればなんとかなるけど、

一応作ってみた。

まぁまぁの出来だけど、とりたてて語ることもなし。f:id:Osada-Komuten:20190329205848j:plain

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ベアリング交換

ホイール買った当初、ベアリング、クッソ硬くて回らなかった。

錆てるのかと思いきやどうやら全オーナーが叩きこみすぎてた模様。

とてもとてもそのまま使えない状態だったので打ち換え。

 

とは言え、ベアリングプーラーとかブッシングハンマーとか買っても

一生元が取れないので工具も自作する。

 

まずはプーラー。

これも巷に情報が出回っている貧乏プーラー。

建材のコンクリートアンカーを流用するもの。

ただし、プーラーのように爪がないので

ディスタンスカラー内で突っ張るように固定し、

逆側からカラーごと叩きだすと良さそう。

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取れた。

なお、このあとアンカーのピンを引き抜く術を考えておかないと、

ディスタンスカラーの救出が困難になるので注意。

釘抜的なものが使えるように工夫されたし。

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で、画像の順番が前後している気がするがベアリングはこれ。

両側シール。ただし、隙間を間違えたような。

というか、何も指定せずに買ったらCM隙間が来た。

が、純正はC3隙間だった。

ま、ワシは気にせんがのぅ。

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ブッシングドライバもね、一生のうちに何回使うかわからないものに大金払えない。

でも、ないとホイールベアリングの打ち込みの微妙な力加減は難しい。

というか自分は無理。

使用済みのベアリングをあてがって大き目のソケットレンチで

叩きこむ人がいるが、自分の場合絶対に打ち込みすぎてしまう。

理想は内輪を回したときにぎりぎりディスタンスカラーが共回りするくらい、

と思っているが果たして正しいのだろうか?

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コンコン、コツコツ叩く

とは言え所詮自作の工具なので垂直には注意して叩く。

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できた。

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シールも新品にしたけど写真撮り忘れ。

 

スプロケはちょっと色気を・・・

最初は純正ホイールと同じ50Tにしようと考えて手配していたんだけど、

ある日ネットを彷徨ってたら国産トレール向けには53Tなんてものが

あることがわかって衝動的にポチッてしまった。

外車のレーサーは52Tまで出てないので、仲間内で

「もっともスプロケの大きな男」の称号を得ることができた。

ただし、鉄チンしかないので注意。50Tはアルミ。

比べてみるとアルミは持った気がしないほど軽い。

けど、53Tの魅力の前には、その軽さもかすんでしまった・・・

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無事試走完了

と、いうことでここまでちゃんとやってるので、

つつがなく試走完了。

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どうなの?

ただでさえフロントスプロケを13T→12Tにしてローギアードなのに、

さらにリアまで50T→53Tにしたので変態的な減速比になっている。

はっきり言って公道なんて走れたもんじゃない。

たぶん100㎞/h出ないんじゃないかな。

 

ただし、山の中ではとても良い感触。

加速の立ち上がりが鋭いので狭いところとか

助走が短いところでも即座に加速してくれるし、

丸太やら障害物を超えるときもフロントを持ち上げるのが

楽になった。まるで車体が軽くなったように。

 

なので山を走る人は私のように下手な人ほど

ローギアードにすることをお勧めしたい。

何も53Tなんて言わないのでフロントの12Tだけでもいいし、

余裕があれば一般的に手に入る51Tや52Tでも全然いいと思う。

 

おまけ

以上でKDXホイールを流用するネタは完結だけど、

ついでに。

 

KDXは前期KLXとリアホイールはハブも含めて共通。

ディスクローター(直径220mm)も。

 

これに対して、後期は

ディスクローターが240mmにサイズアップされているものの、

取付PCDは116mmのままで前期型ホイールにも取り付け可能。

 

すなわちこれが何を意味するかというと、

ディスクを交換すれば

BetaのRR2Tなどにもカラーを作り直しは必要なものの、

流用可能ということになる。

(KTMとBeta間のホイールはカラーの幅調整で流用可能)

 

ローターは純正がとても高価であるため、

ジグラムローター(8500円くらい)を購入すれば

Beta用のスペアホイールに早変わりだ。