おさだ精密工業

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フライス盤 ステージの平行度がヤバイことに(後編)

前回のおさらい

前々から気になっていた、ステージの平行度。

計ってみたらバイスの平面度が0.1mmも狂っていたことが判明。

osada-komuten.hatenablog.jp

 

今回はこれを調整したお話。

 

厚み(?)測定

バイスの底面に傷がついていたり、

異物が噛みこんでいると高さが狂うが、

そもそもバイスの厚みが左右均一でなければ

お話にならない。

 

ので測定。

 


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左右で0.1mm厚みが違った。

お話になっていない模様。

 

 バラす

もう何も失うものはないので分解する。

ベースプレートと材料を設置する座面と、

顎の固定側のエンドブロックの3点構造だった。
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ふとベースと座面の間に目を向けると、

切粉が入り込んでいる?

ネジ止めされていたのに?

と思ったが、そういえば買って間もないころ、

ネジが緩んだことがあったのだが

そのときに入り込んだのだろう。

 

コイツのせいで高さが狂っていたのかな?

と思ったが、幾分マシになったけど解消には至らず。

 

やはりお話になっていないようだorz

 

調整すべし!

あいかわらず左側の奥側が低い。

ベースと座面にシムを挟めばなんとかなりそう。

ちょうど0.1mm以下のヒラヒラのシートがあったので

チョキチョキ切って仕込んでみた。

 

で、同じくノギスで厚みを計ってみたらいい感じだった。


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リベンジ(再測定)

前回同様にダイアルゲージで測定。

さぁ、どうなるか…
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 0.01mm(1目盛り以内)に収まった!

ほぼステージの平行と同じくらいになった。

やったぜ!

 

まとめ

平行がまったく出ていなかった我が家のバイス

今回はシムでブロックの高さ調整をすることで、

なんとか事なきをえた。

 

しかしよくよく考えたら、

こんなに精度が必要な部材なのに

いくらなんでも0.1mmも平行が狂っているなんて

さすがは中華産(笑)

 

安い分自分でなんとかしないといけない部分も多々ある。

それも踏まえて楽しむくらいの心意気が重要だと思う。

 

ということで。