おさだ精密工業

おさだ精密工業

自作、自作、自作、バイク、ときどき家族ネタ

Beta RR2Tのクラッチカバーガードを作った

はじめに

カイダックを買ってしまったのでいくつか工作している。

今回はクラッチ側のカバーガードを作った。

osada-komuten.hatenablog.jp

osada-komuten.hatenablog.jp

 

カバーの取り外し

ジェネレータ側と同じくカバーを取り外す。

ジェネレータと違ってクラッチ側のカバーは

何も繋がってないので簡単に外せる。

シールもガスケットではなくOリングなので

破ける心配もない。

f:id:Osada-Komuten:20200503235933j:plain

f:id:Osada-Komuten:20200503235946j:plain

 

成型

あとはこれまでと同じように

熱して成型。なんかキッチンで作業したので

生活感があふれ出てるな。

f:id:Osada-Komuten:20200504000003j:plain

 

ジェネレータカバーに比べて凹部が少ないので

楽かなと思ったけど全然そんなことなかった。

ネジを通す穴の部分が耳になっているけど、

この耳に追従させたので地味に苦労する。

f:id:Osada-Komuten:20200504000016j:plain

 

今回はヘラを駆使してなんとか成型。

f:id:Osada-Komuten:20200504000029j:plain

 

余計なところをカットするが、

間違ってもカバーを止めるネジでカイダックのガードを

共締めするような構造にはしないこと。

カイダックは柔らかいのでカバーに十分なトルクを

かけられずシール不良を起こす可能性がある。

ガードごと共締めしたいなら、

ガード側に金属のカラーを埋め込む必要がある。

なので今回はネジ頭をかわせるくらいの穴をあけた。

フランジボルトなので結構大きな穴が空く。

f:id:Osada-Komuten:20200504000043j:plain

 

おわりに

ウォータポンプとの干渉があるため

右上を少々削ったが

それ以外は難なく取付できた。

 

今はキレイだが・・・

ジェネレータよりもクラッチのほうが

熱を持つので余計に形状が崩れそう。

 

また、崩れっぷりが露になったら更新したいと思う。

f:id:Osada-Komuten:20200504000058j:plain

 

という感じで。

MY2020のRR2Tを買ってから

溜めていたネタを、コロナ騒動に乗じて

一気にアップした・・・

とりあえずすべて吐き出したので

一旦更新ペースはお休み。

 

まだカイダックは残っているので

・RR2Tのウォータポンプガード

・トラ車のフォークガード

を作りたいと考えている。

 

Beta RR2Tのジェネレータカバーガードを作った

はじめに

↓のネタでカイダックを買ってしまった。買ったからには

 何かつくらないともったいないのでケースガードを作った。

osada-komuten.hatenablog.jp

 

エンジンの左右にジェネレータカバーと

クラッチカバーがついているが

ブーツで擦れて塗装が剥げてくるのと、

ブツけると割れることがあるため、

ここもガードで守りたいのはもっともなのだが、

ただ・・・カイダックで作る手間を考えると

買ったほうがいいんじゃないか、という気がしている。

↓で左右セットで10000円弱だし。

bonsaimoto.jp

 

ただ、ウチはカイダックを買ってしまった手前

作るしかないので頑張った。

 

カバーの取り外し

カイダックで成型するために対象のカバーを外す。

車体についたままでもできなくはないけど、

ヒートガン使うしちょっと車体についたままやりたくないので

できれば外したい。

セル搭載車はたいていフライホイールが表裏反対についていて

カバー側にジェネレータコイルがついていると思う。

こうなるとカバーを外すためにジェネレータの

配線もハーネスから外す必要があるので実は面倒。

f:id:Osada-Komuten:20200503235301j:plain

 

カセットコンロで炙る

今回はキッチンではなくカセットコンロを

使ってみたがどちらも変わらない。

f:id:Osada-Komuten:20200503235314j:plain

 

フィッティング

前回のヘッドライトは凸部ばかりだったので

楽だったことがわかった。

カバーは凹凸あるのが凹部へフィットさせるのは面倒。

熱いのに指で押し続けるか、

痕がついてもいいからヘラで押すかになってしまう。

今回は指で抑えたが指先が火傷っぽくなってしまった。

f:id:Osada-Komuten:20200503235328j:plain

余計なところをカットして

固定は両面テープで行う。

カバーにフィットしているため、

両面テープで十分に頑丈に固定できる。

f:id:Osada-Komuten:20200503235341j:plain

 

おわりに

とりあえず作って、とりあえずつけてみたけど、

一つ懸念することが。

熱で成型するカイダック。

エンジンに取り付けて大丈夫かいな・・・と。

エッジのほうは浮いてきそう。

せっかく作ったけど形崩れたらショックだな~

f:id:Osada-Komuten:20200504001509j:plain

 

という感じ。

 

Beta RR2Tのダミーヘッドライトを作った(制作編)

はじめに

KTM乗ってたときにヘッドライトつけたまま
白井に行って岩の上でコケまくってたら
レンズが割れるわ固定部が折れるわで
散々だった。
 
しかも、ヘッドライトって結構高くて
2万円とか平気でする。
そんなもん2度と壊したくないっつーことで
RR2Tでは普段外している。
ただ、ヘッドライトカウルに
ぽっかり穴があいているのもさみしい。
 
巷ではヘッドライトエリミネータとか
ヘッドライトシェルとか言ってライト部分の蓋が
売っているがそれほどガチなものはいらないから
自分で作れないかなーというネタ。

 

前回が準備編で↓

osada-komuten.hatenablog.jp

 今回制作していく。

 

カイダックでどんなん?

簡単に説明すると、

熱を加えるとテロテロに柔らかくなり、

冷めるとまたもとの硬さに戻る樹脂のこと。

詳しくは製造元のサイトを読んでほしい。

www.sumibe.co.jp

強度と一言でいうのは難しいが、

硬さと靭性が絶妙で

パリッとは割れないけど、岩みたいな先の尖ったものを

突き刺しても簡単に貫通する感じでもない。

箱型に作ると剛性も出る。

そんな不思議な材質。

f:id:Osada-Komuten:20200503220246j:plain

 

準備したもの

f:id:Osada-Komuten:20200503224013j:plain

・キッチン

 カセットコンロが使えれば外でも可

・カイダック

 必要な大きさに切って。

 金切りばさみみたいゴツイのがあったほうがいいと思う。

・嵩上げ台

 カイダックを柔らかくして型に押し付けて形状を転写する。

 押し付けるというか、引き下げるようなイメージで作業したいので

 型を高い位置配置して引きしろを稼げるような台がよろしい。

 私はボウルを使用した。

・軍手

 2重にした。が、正直もうちょっと熱くない手袋にしたい。

 熱すると柔らかくなるというが、

 素手では絶対触れないくらい熱を加える必要があるので。

 じゃ、遮熱性の高いものならなんでもいいのかというと、

 柔らかくなった状態だと手袋の表面の状態も転写されたり

 ケバケバが付着したりするので手袋の素材も向き不向きがある。

・ヘラ的な棒(必要に応じて)

 凹部のフィット感を出すために

 指先でおさえるがいかんせん熱いので

 長時間触ってられない。

 なのでヘラみたいなものを押し付けると形は出しやすい。

 が、ヘラを押し付けた形状の転写されるので注意。

 特に柔らかい状態だと余計に。

 ちょっと冷えて硬くなったくらいで使うとよろしい。

・ヒートガン

 おおざっぱなフィッティングが完了した後の

 微調整はヒートガンでチマチマ温めながら行うので必須。

 できれば吹き出し口が細くできるアタッチメントがあったほうが

 余計なところを温めなくて済むのでおすすめ。

 

最初はガスコンロで炙ってザックリ成型

ガスコンロで熱してみるとわかるが、

思ったよりも柔らかくならない。

もっとグニャグニャになるかと思ってたけど

細かい形状への追従はとてもとてもできないと感じるだろう。

ちなみにだからと言って調子にのって炙っていると、

いくらカイダックとはいえ焦げるので注意。

最初はいらないところを炙ってみて、

どれくらいで焦げるのか?焦げるまでの表面状態の変化

を見ておいたほうが後々トラブルにならないだろう。

 

ネットで調べてみると

「コンロがないと無理」

「ヒートガンなんかじゃ細かい形状は出せない」

と言っている人もいるが、ぜんぜんそんなことはなくて、

この後説明するがヒートガンこそ必要で、ガスコンロはイマイチ?

な印象だ。

 

なおカイダックは片面が艶で、もう片面がシボが入っている。

今回は表面にカーボン調シートを貼るので艶面を外にした。

施工性はどちらも変わらない。

f:id:Osada-Komuten:20200503224025j:plain

 

ザックリ形状が出たらヒートガンで修正

普通の軍手は使わないほうがいい的な

ことが書いてあるページもあるが・・・

私は全然そんなことは思わなかった。

確かにヒートガンで熱した直後に

触ってしまうと毛がついたり依然に

カイダックの表面が崩壊してしまって

元に戻らなくなってしまうが、

ちょっと冷えてから触れば普通の軍手でも

作業可能だと感じた。

↑の画像と比較すると膨らんだところを

修正したのがわかると思う。

ヒートガンで温めて → 引き下げて → 冷めるのを待つ

の繰り返し。凹部分は引き下げつつ上からヘラなり

指で抑えるという作業の繰り返し。

 

ヒートガンで温めていると表面が湿ったような

艶感が出てくる。こうなったらこれ以上温めるのはやめる。

すぐに焦げるというか沸騰する。

しかも湿った状態ですぐ触るのもNG。

 

なお、湿るほどあたためる必要があるのは

かなりシビアなところだけだ。

今回のヘッドライトでいうと、

下の部分の三角形の頂点のところくらい。

それ以外は湿るほど温める必要はない。

最初はここらへんの感覚を掴むべく

温め具合を調整すればいいだろう。

 

で、難しいところを施工するコツとしては

変形させたいところを湿るくらい温めて

少し離れた余白のところを引き下げる。

そうすると柔らかくしたところが薄くなりながら

伸びて型に追従する。

ただし、あまり引っ張りすぎると素材が薄くなるので注意。

今回の下の頂点は厚みが半分くらいになってしまった。

f:id:Osada-Komuten:20200503224038j:plain

 

巻き込むように施工したほうが成功しやすい

型をすっぽり包むように施工したほうが

仕上がりはいいいだろう。

そのかわり完成した後型から外すのが大変なので注意。

凸形状ばかりのものは割と簡単。

包み込みながら膨らんだところを温めて

巻き込みなおすをグルグル回りながら繰り返すと

↓の画像のような状態になる。

f:id:Osada-Komuten:20200503224054j:plain 

 

満足いったら余計なところをカット

いらないところをハサミなどでカットする。

それでも巻き込んで施工していると型から外れないと

思うので、

リュータで巻き込み部をギリギリまで削り落としてやる。

あと、今回はネジ止めするので耳の部分を残しておく。

 

ちなみに切削性は良いのでリュータに超硬ビットを

つけるとサクサク削れる。

f:id:Osada-Komuten:20200503224137j:plain

 

最終仕上げ

耳の形をカウルにあてがいながら慎重に決めて穴開けする。

f:id:Osada-Komuten:20200503224223j:plain

カーボンシートなんて貼っちゃえば

もう完璧でしょ。

f:id:Osada-Komuten:20200503224239j:plain

f:id:Osada-Komuten:20200503224251j:plain

 

おまけ:復元力

温めると柔らかくなるだけでなく、

元の板状の形に戻ろうとする。

形状の復元力は軽く戻してみたところ

以下のような感じ。

キツク折りを入れてしまったようなところは

完全には戻らないがだいたいの面は出せる。

 

とは言え、

熱を加えるとパンッと戻るわけではなく、

あくまでもフニャァ~とするだけで

重力に逆らうほどの復元力はない。

そんなところも施工性の秘訣だろうと思う。

f:id:Osada-Komuten:20200503224107j:plain

f:id:Osada-Komuten:20200503224119j:plain


おわりに

f:id:Osada-Komuten:20200503224457j:plain

私のようにカーボンなんてガチなやつは

いらないけど、蓋はしたいという人にはピッタリだと思うが

どうだろうか。

量産してヤフオクに流してみるか(笑)

 

という感じ。