KTM SX用シリンダーヘッド流用
【過去ネタの発掘】
KTM SX用シリンダーヘッド?
ネットを漁ると情報が出てくるので、あえて私が言うこともないが、
SXとはKTMのモトクロッサモデルのこと。
[KTM 250 SX 2017]
エンジンの形状(まぁ、見た目も)はEXCと同一だけど、
細かいところでモトクロスに特化させた違いがある。
で、またまた海外の情報交換サイトでは
「俺、SXのヘッド流用してるぜ!」的な会話がやりとりされている。
ついでに言うと「俺、チャンバーとCDIもSX用だぜ?」とか
もうそれ、SXですやん・・・みたいな人もいらっしゃって、
その人は米国の方だったのだけど、
「やっぱ、USAはやることがキレてるぜ・・・」ってなもんで。
なにがちゃうん?
どうせ燃焼室容量が小さくて圧縮比が高いんでしょう、
というのは想像つくところだけど、今回はそれを検証することに
重きをおいてみようかと。
っつーか、ヘッド交換中の写真を撮り忘れてしまったので
交換手順を説明したくてもできないというのは皆に内緒だ。
交換手順は・・・ググって!
ということでさっそく比較
これがSX用ヘッド。外観はEXCも変わらない。
Parts No.は55430006000。
お値段18,000円くらい。
今回はザックリ、燃焼室容積と形状の比較をするので、
まずはヘッドに板を張り、100均の注射器型スポイトで水を
チューチューと入れていく。
EXCのヘッドは31㏄。
※ザックリなので鵜呑みにしないで
それに対してSXは26.5cc。
およそ15%も容積が小さくなっている。
結構な違いだ。
つづいてスキッシュエリアは?
EXCは1.5mmくらい
SXも・・・同じくらいかな。
さすがにスキッシュを追い込むのはリスクが高いからね。
ということで、あとはスキッシュからプラグにかけての
立ち上がりに差があるわけで。
※金尺をヘッドにあてて、それごと深さを測ってるので実寸は-15mmくらい
EXCとSXでヘッドの底からプラグまでの距離にして
SXのほうが2mm短い=容積が小さい ということで。
見た目はそこまで違いはないんだけどね。
まぁ、ここらへんはスキッシュからの立ち上がり角度とか、
ピストンからプラグまでの距離とかで全然特性が違うので、
自分のような素人が見てもなんとも言えない。
強いていうなら
EXCのヘッドに対してプラグまでの距離が近い
=火炎の伝播が早い=進角と同じ作用
っぽい?というところでしょうか。
やっちまったぁ・・・
圧縮計るの忘れた・・・
と気づいても後の祭り。
手元にある限りの情報を晒すのみである!
まとめ
ということでSXのヘッドは明らかに圧縮比が違うことが
わかっていただけたと思う。
圧縮計れてねぇーけど(汗)
これだけ差があるのでもちろん乗った感じも激変する。
圧縮計れてねぇーけど(汗)
少なくとも私は出だしのパンチ力が増したので、
走りだした瞬間に「ウホっ!」と声にならない声を発してしまった。
誰になんと言われようと私は満足している。
もともと乗ってて気持ちよかったが、
もっと気持ちよくなれるようになった。
と、観念的に諭しにかかってみたりする・・・
だって、圧縮計れてねぇーか(涙)
一応リスクについても触れておくと、
圧縮比アップすれば発熱も大きくなるし下手すりゃエンジンが
焼き付いたりするかもしれないので、
やる場合は注意が必要。
ラジエータの冷却能力の見直し等も視野に
入れたほうがいいでしょう。
また、バイクの様子を見ながらキャブセッティング変えたり
マメに面倒見れない人はやらないほうがいいでしょう。
ただ、やったら確実に走りやすくなるよ、ということで。