おさだ精密工業

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KTM SX用シリンダーヘッド流用

【過去ネタの発掘】

KTM SX用シリンダーヘッド?

ネットを漁ると情報が出てくるので、あえて私が言うこともないが、

SXとはKTMのモトクロッサモデルのこと。

 

[KTM 250 SX 2017]

https://www.dirtbikerider.com/wp-content/uploads/2017/09/2017ktm250sxtwo-stroke-talkandride_577637aecb78c-1040x692.jpg

 

エンジンの形状(まぁ、見た目も)はEXCと同一だけど、

細かいところでモトクロスに特化させた違いがある。

で、またまた海外の情報交換サイトでは

「俺、SXのヘッド流用してるぜ!」的な会話がやりとりされている。

ついでに言うと「俺、チャンバーとCDIもSX用だぜ?」とか

もうそれ、SXですやん・・・みたいな人もいらっしゃって、

その人は米国の方だったのだけど、

「やっぱ、USAはやることがキレてるぜ・・・」ってなもんで。

 

なにがちゃうん?

どうせ燃焼室容量が小さくて圧縮比が高いんでしょう、

というのは想像つくところだけど、今回はそれを検証することに

重きをおいてみようかと。

 

っつーか、ヘッド交換中の写真を撮り忘れてしまったので

交換手順を説明したくてもできないというのは皆に内緒だ。

 

交換手順は・・・ググって!

 

 

 

ということでさっそく比較

これがSX用ヘッド。外観はEXCも変わらない。

Parts No.は55430006000。

お値段18,000円くらい。

f:id:Osada-Komuten:20190324093157j:plain

 

今回はザックリ、燃焼室容積と形状の比較をするので、

まずはヘッドに板を張り、100均の注射器型スポイトで水を

チューチューと入れていく。f:id:Osada-Komuten:20190324093101j:plain

 

EXCのヘッドは31㏄。

※ザックリなので鵜呑みにしないで

f:id:Osada-Komuten:20190324093049j:plain

 

それに対してSXは26.5cc。

f:id:Osada-Komuten:20190324093126j:plain

 

およそ15%も容積が小さくなっている。

結構な違いだ。

 

つづいてスキッシュエリアは?

 

EXCは1.5mmくらいf:id:Osada-Komuten:20190324093243j:plain

 

SXも・・・同じくらいかな。

さすがにスキッシュを追い込むのはリスクが高いからね。

f:id:Osada-Komuten:20190324093146j:plain

 

ということで、あとはスキッシュからプラグにかけての

立ち上がりに差があるわけで。

f:id:Osada-Komuten:20190324093208j:plain

 ※金尺をヘッドにあてて、それごと深さを測ってるので実寸は-15mmくらい

 

EXCとSXでヘッドの底からプラグまでの距離にして

SXのほうが2mm短い=容積が小さい ということで。

見た目はそこまで違いはないんだけどね。

 

まぁ、ここらへんはスキッシュからの立ち上がり角度とか、

ピストンからプラグまでの距離とかで全然特性が違うので、

自分のような素人が見てもなんとも言えない。

 

強いていうなら

EXCのヘッドに対してプラグまでの距離が近い

=火炎の伝播が早い=進角と同じ作用

っぽい?というところでしょうか。

 

f:id:Osada-Komuten:20190324093219j:plain

f:id:Osada-Komuten:20190324093231j:plain

 

やっちまったぁ・・・

圧縮計るの忘れた・・・

と気づいても後の祭り。

手元にある限りの情報を晒すのみである!

 

まとめ

 ということでSXのヘッドは明らかに圧縮比が違うことが

わかっていただけたと思う。

圧縮計れてねぇーけど(汗)

 

これだけ差があるのでもちろん乗った感じも激変する。

圧縮計れてねぇーけど(汗)

 

少なくとも私は出だしのパンチ力が増したので、

走りだした瞬間に「ウホっ!」と声にならない声を発してしまった。

誰になんと言われようと私は満足している。

もともと乗ってて気持ちよかったが、

もっと気持ちよくなれるようになった。

 

と、観念的に諭しにかかってみたりする・・・

だって、圧縮計れてねぇーか(涙)

 

一応リスクについても触れておくと、

圧縮比アップすれば発熱も大きくなるし下手すりゃエンジンが

焼き付いたりするかもしれないので、

やる場合は注意が必要。

ラジエータの冷却能力の見直し等も視野に

入れたほうがいいでしょう。

また、バイクの様子を見ながらキャブセッティング変えたり

マメに面倒見れない人はやらないほうがいいでしょう。

 

ただ、やったら確実に走りやすくなるよ、ということで。