おさだ精密工業

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自作、自作、自作、バイク、ときどき家族ネタ

中華ディスクガード(前後)をRR2Tに取り付け

はじめに

今回の車両はガード多めで行きたいと宣言したけど、

新車購入と同時にガードを揃えると、

結構費用が跳ね上がる。

 

そこで今回、最初はディスクガードは中華製で

行ってみようと。

 

「パクリ、ダメ、絶対」という人、

「十分実用的、賛成」という人さまざまだけど、

背に腹は変えられないので

今回ブッ込んでみた。

 

ただただ安くすむ!という話ではないので、

その辺も踏まえて。

 

中華製品の素性

すべての中華製バイク用品を見たわけではないので

確実なことは言えないが、

もともと中華製品を買う前は

「正規品の横流し品」だから安いのかな、と考えていた。

ロゴだけついてなくてモノは本物という内容。

世界の工場と言われる中国だし、有名なパーツメーカーも

中国で生産しているところもあるだろう。

だからこそ簡単に安い品物が揃えられるんじゃないかなと。

しかし、いくつか買い物してみてわかったのが、

バイク用品に関しては

昔ながらのコピー品、という印象。

見てくれだけ似てるけど、質感は別物、みたいなの。

 

特に樹脂やゴムは弱いみたい。あまり品質にこだわりがないから

安く済ませたい一心で適当な材質で作っちゃうのかな。

アルミなどの金属加工品はいうても偽物のアルミ、ってないから、

そこは必然的に品質が安定するのかな。と。

ちょっと本当のところをどうなのか現場を見てみたいね。

 

購入はAliexpressにて

価格だけみると、アリエクは信じられないくらい安価だ。

たいていのものが、正規の50%~80%OFFくらいで買えるだろう。

 

今回は前後のディスクガードを買った。

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品質はどうなのか?

フロントディスクガード

たぶん見た目では本家と遜色なく見えると思う。

が、前述のとおり例外なく樹脂の質は低い。

実は今回、知り合いのぶんも別の出品者から

購入したんだけど、

こちらは靭性が低くパキッと割れそう。

(実際、割れてしまった・・・)

表面の見た目も妙にテラテラ光ってて、

安物っぽい・・・

さすが中華、の一言に尽きる出来。

お値段は3,000円くらい。

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自分の買ったほうはまだ靭性はマシなほうで、

割れずに使えているが、

ネットで見ててもこればっかりはわからんので

そういうリスクもあるよ、

ということを念頭に購入する必要がある。

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ちなみにセンター部分のカラーとブラケットが

一体になったものはアルミ製だが、

こちらの強度はまだわからない。

まだ曲がったりはしていないが。

 

リアディスクガード

Beta RR2Tのリアディスクガードは、

純正のキャリパーサポートにガードを取り付けるとっかかりがないので

キャリパーサポートごと交換する必要がある。

キャリパーサポートってブレーキの性能に影響するので

そんなところを中華製にするのは怖いところだが、

そもそもキャリパーサポート込みで作れるところは

限られてくるようで、↓の一択だった。

お値段は8000円弱くらい。

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こちらはパッケージからしてもしっかりしてて

何か期待させてくれそう。

デザインは・・・どこかで見たことあるのは、まぁ、さすが(笑)

 

こちらはアルミ製なので樹脂のような

安っぽさはない。

また、加工の粗さもなく上手に仕上がっていると感じられる。

師匠のぶんと二つ購入したがどちらも問題なさそう。

アルマイトも均一に乗っている模様。

 

キャリパーの組付けや、ロータとキャリパーの位置関係に

関しても問題ないので

こちらはアタリ商品だ。

品質が安定しているという前提で話すが、

こちらは買ってもいいだろうと思える。

有名メーカーのものが20000円弱で売られていることを

考えると、70%OFFくらいで買える感覚だ。

 

フロントディスクガードの取り付け

なお、中華界隈だとBetaはマイナー車種で

Beta用の製品は少ない。

リアディスクガードは売ってるのに

フロントディスクガードはBeta用が見当たらない(笑)

なのでカラーを作り直す前提で流用が必要となる。

なおBetaのフロントアクスルシャフトはφ25mmなので

KTM(新):φ22mm

KTM(旧):φ26mm

YZ(新):φ22mm

YZ(旧):φ20mm

CRF:φ20mm

から選ぶことになる。

穴が小さいものを選ぶならカラーの穴を拡大して

オフセット調整するだけでいけるし、

大きいもの、っつっても旧KTMのみだが、

これを使うならカラーの作り直しが必要。

 

前述の割れちゃったガードは新KTMのものだったので

カラーの内径をほじってBetaに合わせた。加工も楽だった。

しかし、自分が選んだやつは旧KTM用。

 

なぜ旧KTM用を選んだ?

こだわりはなかったんだけど、

インナーのブラケットが青アルマイトのものが欲しくて、

私が物色している時点では旧KTM用しか見当たらなかったため。

 

カラーは作り直すので、ぶち抜いて捨ててやった。

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RR2Tのアクスルシャフトに合わせてカラーを作り直し。

ちなみに直径に余裕を持ちすぎるとシールとのアタリが弱くて

水が入りやすくなる。

が、キツすぎるとシールが痛んだりカラーが削れたりそもそもフリクションが大きくなる。

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作ったカラーをぶっ叩いていれる。

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リアディスクガード取付

前述のとおり、キャリパーサポートごと交換なので

純正のサポートを外して・・・

純正サポートからはぎとるものがあるので注意。

黒いゴムのキャップと

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ブレーキパッドをスライドさせる部分の金具(名称不明)

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これらを移植しつつ

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組み付けるだけ。何も難しくない。

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繰り返しになるが、強度は確認できていないものの

このリアディスクガードはとても作りが良い。

キャリパーの動きを阻害することもなくブレーキ性能にも問題なし。

 

おわりに

フロントの組付け後の画像を忘れてて

ちゃんとした画像もなかったので微妙なアングルから(笑)

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ということで、

フロントはイマイチで、リアは良品だった。

 

ガードって装飾品ではなく、車体を守るものなはずなので、

あまりギラギラで高価なものってどうなのかな、と考えている。

地味でもいいから頑丈なものが安く手に入ると

嬉しい人は多いはず。

そういう隙間を狙った商品をメーカーが作れば

コピー品の流通も減るんじゃないかなーっと考えたりする。

でも、それをコピーしてさらに安価に作っちゃうのかな。

いたちごっこなのかもね。

 

ということで。